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「いつも初心」を読んで

 

僧侶で、2013年に亡くなられた酒井雄哉さんの新刊書「いつも初心」が書店に並んでいるのを見かけました。この本は、既に刊行された複数の著書や月刊誌記事の文章を再編集したとの説明があり、20179月に発売されています。読んだことのある話を読み返すことになるかも知れないけれど、また著者の言葉に触れたいとの思いもあって、「いつも初心」を読み始めることにしました。そして読み進めていくにつれ、この本に掲載されている著者の数々の言葉が、読み手である自分に響いてきました。

 

今回のブログでは、「いつも初心」の中から、日々の実践と同時に大局的に物事を見る大切さを伝える言葉をご紹介します。以下、『 』内は同著pp.241242から引用です。

 

『「表裏一体」という言葉があるけど、それを人生に当てはめるとしたら、長期的な目標や生き方を掲げて、それを実現させるために動いていくことが表で、現実的な生活を成り立たせることが裏となって、表も裏もひとつという意味になるんだよ。 みんな表裏一体の意味は知っているけど、裏の世界からもう一歩踏み出して、大局的な人生の目標を実現させるために行動することができず、現実の世界だけに留めてしまっているんだよ。 だけど、物事というのは、一点に固まってしまったらダメなんだ。現実だけにとらわれても大きなことは成し得ないし、理想ばかりにとらわれても、現実が立ち行かなくなるからね。』

 

当たり前のことかも知れませんが、まず自分自身で考えて、自分の表裏一体を形成していかなければならないと、感じ取りました。